アニマルウェルフェアとは何か

アニマルウェルフェア
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フォアグラや黒毛和牛

世界三大珍味と言われているフォラグラというものを食べたことがあるだろうか。私は貧乏性なのでその味については知らないのだが、もはやその生産工程についてはだいぶ有名になっている。

フォアグラとはアヒルの脂肪肝なのだが、脂肪肝の作り方を想像してみてほしい。暴飲暴食、とにかく無理矢理にでも餌を食べさせて脂肪肝を作る。アヒルは羽を全く広げることが出来ない狭い部屋に入れられ、そこで短くて12日間、毎日嘔吐しようが身動き取れないまま無理やり喉に鉄の棒を突っ込まれ餌を流し込まれる。

途中で嘔吐物が喉に詰まって死のうが、鉄の棒でくちばしや体が傷つこうが関係ない。そんな事を繰り返して生まれる料理がフォアグラである。

フォアグラはひどい
工場生産により作られるフォアグラは
水辺で優雅に泳ぐアヒルの姿等存在しない

しっかり知りたい方は下記アニマルライツのHPやフォアグラと検索すればYoutubeでも知ることが出来ますが、閲覧時には十分気をつけてください。

以外に知られていないが、霜降り肉の生産工程も動物からするとかなり残酷。黒毛和牛を運動出来ない狭い環境において、高カロリーな食事を長期間与え、人為的にビタミンA欠乏を誘発、太らせて食べてしまうということ。牛は目が見えなくなり、ストレスのあまり毎日異常行動を取る。

霜降り肉は美味しいという側面、牛の業を背負った食べ物なのである。フォアグラもこれと同じである。

童話「きつねのおきゃくさま」はそこに存在しないのである。


童話「きつねのおきゃくさま」では、はらぺこなキツネがひよこを太らせて食べようと、ひよこを家に招いて親切にし、ひよこをまるまると太らせます。同じようにお腹をすかせたあひるやウサギも家に招いて餌を与えます。ひよこはキツネに懐きます。しかし、そこにオオカミが現れ、情が移ったキツネはみんなを守ろうと自分を犠牲にしてオオカミを殺します。

アニマルウェルフェアとは何か

ライオンは他の動物を食べないと生きられない。食べる最中は生きたまま食べるのだから残酷にも見える。しかしそれが生きる為であるし、仕方がない。

猫も動物性蛋白質をとらなければ、必須栄養素を補給できない。つまり他の動物をなんらかの形で体に取り入れなければ生きられない。

人間は雑食である為、肉も植物も食べる。知能が高い故に必須栄養素をとるだけではなく嗜好性により様々な工夫をして食を味わう事が出来る。これが人間が食物連鎖の頂点であるが故利己的な感覚だろう。私はそもそも食物連鎖を否定しない。

アニマルウェルフェアは直訳すれば動物福祉である。動物福祉という枠は様々な意味合いがあるのだが、ここで取り上げるアニマルウェルフェアは、そもそも
「動物を食べる事」を前提にしているが、その過程において「どのような形で動物が死を迎えるのか」ということを焦点としている。

北里大学獣医学部附属フィールドサイエンスセンター八雲牧場について

去年、女優の「杉本彩」さんが主催している公益財団法人動物環境・福祉協会Evaが中心となった「改正動物愛護管理法を考えるシンポジウム2018」で、北里大学のアニマルウェルフェアがフォーカスされた。

北里大学では北海道の八雲町にあるフィールドサイエンスセンターにて、「牛が肉になるまで、いかに幸せに育てるか」を中心に、研究をしている。当然肉は出荷される為、美味しくなければならないし、経済的にどれほど負担になるかなども研究対象だろう。

下記に杉本彩さんのレポートを引用する。(詳細はEVAのレポートを見てほしい)

八雲牧場は、5月から10月まで広大な牧草地に牛を放牧します。その間牛は、ストレスの少ない環境で気の向くままに移動しながら牧草のみを食べ育ちます。子牛は約6か月まで母牛と一緒に過ごし、好きなだけお乳を飲んで育ちます。
 そして牧草地が雪に覆われる冬季は、牛は清潔な牛舎に入ります。牛舎の中であっても餌は夏季に刈り取った牧草産の牧草を発酵させた飼料が与えられます。

 八雲牧場は、年間通じ購入飼料はゼロ。牧草を食べる⇒排泄⇒排泄物を地中の微生物が分解⇒草地の養分⇒草が茂る⇒牧草を食べる…といった資源循環型畜産です。
 視察に行った10月の半ばは、順々に牛を牛舎に入れる時期で、放牧されている牛群と牛舎内で自由に歩いたり、寝そべっている牛と両方を見ることができました。

引用元: http://www.eva.or.jp/yakumo_report
2018年10月 北里大学 獣医学部 附属フィールドサイエンスセンター「八雲牧場」視察レポート

霜降り牛の育て方とは全く異なっている。この研究が進み、実際に経済面でも肉の質の面でも価値が出る事になれば、畜産のメインストリームが工場生産方式から転換する可能性がある。

エゴであるが生命に対する気づきがある事が重要

動物の気持ちなんて人間にわかるかと言われると、私も答えられない。しかし飼っている猫は、最初警戒心があったにも関わらず、私に懐き、甘え、今何を考えているのかお互いに分かったりする部分がある。これはペットを飼っていれば通ずるところだろう。

牛も豚も人間は食べる。美味しく頂くのである。

霜降り和牛のように生まれてからずっと、四方八方を壁に囲まれ、死ぬまで無理やりご飯を食べさせられ、目が失明し、異常行動をとるようになって屠殺される。これを考えると、「やっと殺されてよかった」とまで思わないだろうか。

北里大学の研究のように生まれた赤ちゃん牛は母親の牛乳を飲み、自由に放牧された場所で草を食べ、遊び、寒い季節は暖かい牛舎で暖をとる。やがで屠殺されるのは同じなのだが、屠殺される時に「可哀想」とまで思うだろう。

「ありがとう、生命を、頂きます」という部分は同じなのだとしたら、例え人間のエゴであったとしても、幸せな方を選択するのではないだろうか。

あなたならどちらを選ぶだろうか。


アニマルウェルフェアとは人間のエゴであるが、エゴであってもそこに生命に対する感謝や気づきがあるということを忘れてはいけない。

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